依頼者Aさん(男性)は,Bさん(女性)と交際中,Bさんの希望でBさんの自宅近くに引っ越しました。その際,引越費用をBさんから借り入れました。
その後しばらくしてAさんとBさんは結婚し,同居したため,Aさんは引越費用の返済を行っておりませんでしたが,結婚後しばらくすると,Bさんは,Aさんへの日ごろの不満や引越費用の返済をしていないことへの不満を,連日のように,長文のメールで,Aさんに送信するようになりました。
Aさんは,このようなBさんからの嫌がらせに精神的に耐えられなくなり,結婚して半年足らずで別居しました。
別居後,Aさんは,Bさんに離婚したいと伝えましたが,Bさんは,離婚するなら慰謝料として450万円を一括で支払うように要求され,さらに,清算的財産分与などといった請求もされ,話し合いがまとまらず,当事務所を訪れました。
当事務所では,話し合いのできる可能性は低いと判断し,離婚調停をすぐに申立てました。
離婚調停の結果,4回にわたる調停期日を経て,Aさんは,訴訟になった場合の費用負担や,離婚原因が弱いことなどを考え,相手の請求額を大幅に減額した解決金120万円を,分割で支払うとの内容で,Bさんと調停が成立し,離婚をすることができました。